スタートドライバーは山内英輝選手。
フォーメーションラップでのGT500のトラブルでのセイフティーカー(SC)スタート、そしてライバルのマークX MCクラッシュによるSC導入などで荒れた幕開けとなった開幕戦岡山の決勝ですが、SUBARU BRZ R&D SPORTと山内選手はSC解除後から猛プッシュ。
5周目には前を行くマネパ ランボルギーニ GT3を、17周目にもJMS P.MU LMcorsa RC F GT3をパスし4位に浮上。グリッドで見せた自信をまざまざと見せつけて行きます。
その後トップを行く3台がピットインしたために暫定首位で29周目にピットイン。タイヤを4本交換し、井口選手に交代してコースへ復帰していきます。
気温も路面温度も下がり始めた頃のピットアウトで思うようにタイヤが温まらない状況の中、やっと28秒台のペースを掴みかけた37周目にトラブルが発生。井口選手はパイパーコーナーの立ち上がり部分でグリーンにマシンを寄せて停めてしまいます。
ピットに戻った井口選手からスタッフが報告を受けます。症状はバッテリーに充電しなくなったとのこと。電源が落ちてしまったために無線も使えない状態だったそうです。
「詳しくはマシンをバラしてみないことにはわかりませんが、報告を受けた症状だけであれば充分に対策できます」とは辰己総監督のお話。
進化の方向性は間違っていないことが明らかになった開幕戦岡山だけに、リタイアでのポイントの取りこぼしは非常に悔しい結果。次戦の富士では優勝で岡山のリタイアを取り戻して欲しいものです。
(写真・文:松永和浩)