【バンコクモーターショー2017 その1】東南アジア最大のバンコク国際モーターショーとは?

第38回バンコク国際モーターショーが、バンコク郊外にあるインパクト・エキシビジョンセンターで開催された。

バンコクショーは毎年百数十万人の来場者(主催者発表)を集める東南アジア最大のモーターショーだ。今年も前年並みの入場者があるものと予想されている。

出展メーカーは日米欧の主要メーカーが顔を揃え、ブランド数は40に近い。またオーディオやホイールなどの部品メーカーも出展するほか、カー用品専門のホールを設けるなど、とてもにぎやかなショーだ。

今年は環境に配慮したエコカーの展示がひとつのテーマとされていて、メルセデス・ベンツやBMWなどはプラグインハイブリッドを多数展示し、日系メーカーも燃料電池車やディーゼル車などの環境性能車を多く展示していたのが注目される。

世界的に見ればローカルなショーであるため、バンコクでは世界初公開のワールドプレミアとなる車種はほとんどないが、ジュネーブショーのすぐ後で公開されるため、ジュネーブで発表されたクルマが日本よりも先にバンコクで発表されることはしばしばある。

また右ハンドル車についてはバンコクが世界初公開になることが多く、その昔ホンダのS2000も右ハンドル車はバンコクが世界初だった。

今年は昨年10月にプミポン国王が死去したことが影響し、派手な演出がやや自粛される傾向にあるなど、にぎやかさの中にも微妙な影を落としている。

各メーカーのブースも全体に地味な印象で、展示車も白/シルバー/黒のモノトーンが中心になっていた。唯一マツダだけがイメージカラーのソウルレッドのクルマをたくさん並べていたが、これは例外的な展示だった。

また例年実施されていたミスモーターショーのコンテストは中止になり、代わりにバンコクの主要大学から選ばれた5名のアンバサダーがモーターショーの盛り上げに一役買っていた。

バンコク国際モーターショーでは、来場者プレゼントとして抽選でクルマやバイクが提供されることになっていて、今回はフォードのエスコートとエベレストのほか、日系4メーカーから提供されたバイクも用意されていた。

(村木哲郎)