コンパクトミニバンのパイオニアとして人気を博すも時代に取り残されていった、スバル・ドミンゴ【SUBARU誕生カウントダウン特集・富士重工の名車】 

1983年に登場したスバル・ドミンゴは、軽1BOXカーのサンバートライをベースにした優れたパッケージングに、最高出力48psの1L直3SOHCエンジンを搭載した7人乗りのミニバンです。

1Lエンジンはサンバートライと同様にリアに搭載され、駆動方式はRRとパートタイム4WDの2種類が用意されました。当時は軽の1BOXワゴンが非力だったため、初代ドミンゴは唯一のリッターカー1BOXワゴンとして人気を博したのです。

1986年6月にマイナーチェンジを行い、サンルーフ装着車に明かり取り窓を追加したサンサンウインドウを設定。同時に最高出力52ps、最大トルク9.7kg-mを発生する1.2L直3SOHC9バルブエンジン(吸気2、排気2バルブ)を搭載したフルタイム4WD車を追加しました。

その後初代ドミンゴは1994年にフルモデルチェンジするまで発売されますが、ミッションはなんと5速MTのみ。ジャスティに設定されたECVTのミッションは搭載されませんでした。

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萩原 文博 近影

萩原 文博

車好きの家庭教師の影響で、中学生の時に車好きが開花。その後高校生になるとOPTIONと中古車情報誌を買い、免許証もないのに悪友と一緒にチューニングを妄想する日々を過ごしました。高校3年の受験直前に東京オートサロンを初体験。
そして大学在学中に読みふけった中古車情報誌の編集部にアルバイトとして働き業界デビュー。その後、10年会社員を務めて、2006年からフリーランスとなりました。元々編集者なので、車の魅力だけでなく、車に関する情報を伝えられるように日々活動しています!
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