油圧電動式で開閉するソフトトップは、遮音性に優れたクロス製。フレームにはアルミニウムと鋳造マグネシウムを採用し、トップコンパートメントカバーをCFRP製とすることで、約44kgの軽量化と強度の両立を果たしています。開閉に要する時間は約20秒で、50km/h以下であれば走行中の操作も可能とのこと。
フレームには、アルミとカーボンファーバー強化プラスチック(CFRP)が組み合わされたわずか208kgの新世代の「アウディ スペース フレーム(ASF)」が採用されています。ねじれ剛性は先代モデルとの比較で50%向上し、高剛性化は図られているのも朗報です。
エンジンは、5.2LのV10自然吸気で、クーペの610psには及びませんが、最高出力540psを誇り、7速Sトロニックトランスミッションとの組み合わせ。さらに、新開発のquattroフルタイム4WDシステムを搭載し、電動油圧多板クラッチは、運転状況に応じて駆動トルクを自動で分配し、状況に応じて前輪または後輪のいずれかへ100%のトルクを伝達することも可能。
ドライバー中心に設計されたコクピットは、メーターパネル内に設置された12.3インチのTFTディスプレイに、スピードメーターやタコメーターだけでなく、ナビゲーション システムを始めとする多様な情報が表示できる「アウディ バーチャル コックピット」を標準装備。
新型「アウディR8スパイダー V10 5.2 FSI クワトロ」の価格は2618万円で、ステアリング位置は左右ともに設定されています。
(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘、アウディ)