「高級車」といえば、メルセデス・ベンツは外せないブランドです。フロントグリルにスリーポインテッドスターを大胆に掲げたルックスによって、老若男女を問わない圧倒的な知名度の高さを誇っています。
かつてはオーソドックスなセダンが中心でしたが、現在はコンパクトハッチバックの「Aクラス」をベースとした手頃なモデルも充実させるなど、多くの人に高級車の味を知ってもらえるような取り組みが目を惹きます。
そこで、2017年に注目のモデルを3台ピックアップしてみました。
■GLC/GLCクーペ
SUVへの人気が高まっていたなか、メルセデス・ベンツも「Cクラス」をベースとしたSUV「GLKクラス」を販売していましたが、左ハンドルのみだったのがネックでした。
しかし、後継モデルとしてデビューした「GLC」では、右ハンドルを設定。ベースが現行型「Cクラス」となったことで、ウッドやレザーをあしらった上質な仕立てのインテリアも見所です。
ラインナップはガソリンエンジンだけでなく、1400rpm〜2800rpmにかけて40.8kgmの大トルクを誇るディーゼルや最長で30.1kmを車載バッテリーだけで走れるプラグインハイブリッドも用意しています。2017年2月には流麗なプロポーションを際立たせた「GLCクーペ」が追加されました。
■Cクラスステーションワゴン
セダンのフルモデルチェンジからやや遅れて登場したステーションワゴン。内外装はセダンと共通ですが、荷室の機能性の高さはワゴンならではの美点。荷室側面にあるスイッチ一つで後席はスムーズに倒れ、容量は最大1490Lまで拡大。さらに、リヤバンパー下に足をかざすだけでゲートが自動で開き、両手が荷物で塞がっているときやボディが汚れている時でも手で触れることなく荷物を積み込むことができます。
ラインナップはガソリン、ディーゼル、プラグインハイブリッドの3種類を用意。さらに、ガソリンエンジンにはメルセデスAMGが手掛けたV6ツインターボとV8ツインターボも用意し、実用性はそのままに力強い走りも楽しませてくれます。
■GLA
コンパクトハッチバックの「Aクラス」をベースとしたSUVである「GLA」。車高アップや追加装甲によってドレスアップしただけでなく、4WDモデルに備わるメカニズムは天候や路面状況に合わせてトルクを適切に配分する本格派な一台。
2017年2月にはマイナーチェンジを発表し、「オフロード」と冠するグレードのエクステリアはメルセデス・ベンツのSUVシリーズに通じるデザインのフロントグリルを備え、よりタフなスタイルを強調。そのほかにも、インテリアの質感が見直されています。日本への導入は未定とのことですが、導入が待ち遠しい一台であります。
(今 総一郎)