プリウスPHVの燃費37.2km/L、EV航続距離68.2kmを支える世界初の技術

電動の「ガスインジェクション機能付ヒートポンプオートエアコン」は、マイナス10℃まで対応するもので、エンジンをかけずに暖房を使うことができます。「ヒートポンプ」の名称からも分かるように、冷媒を使って外気の熱をくみ上げることで効率良く暖房を使うことができるシステムで、空気の熱を活用。大気の熱を暖房に使うことでたくさんの熱量を発生させることができます。

他社では、エンジンルームにタンクを配置し、ヒーターで暖めた温水で室内の暖房としていますが、これだとヒーターのワット数までしか暖められません。なお、マイナス10℃以下だと効率が悪くなってしまうため、エンジンをかけて暖房を作動させます。

今回は、技術革新である「ガスインジェクション」付きとしたのもポイント。家庭用エアコンは0℃くらいから効率が悪くなるそうですが、プリウスPHVの「ガスインジェクション」は、気液混合された冷媒からガスを分離し、コンプレッサーに注入することで冷媒の液量を増やして暖房能力を向上。

室内を暖めた冷媒を気体と液体に分離し、気体をもう一度コンプレッサーで室内に回して、液体だけを車外で熱交換するという、2回仕事をさせることでマイナス10℃までいけるようになったそうです。

これにより走行中でもエンジンを始動させることなく(マイナス10℃まで)、暖房を作動させることが可能で、結果的に燃費の向上に寄与しています。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

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この記事の著者

塚田勝弘

塚田勝弘 近影
1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。クルマ、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。