歴代・初音ミクGTマシンが筑波でガチバトル!モーターファンミーティングの「初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭」

そしていよいよ現役SUPER GTドライバーとF1経験者でスーパーフォーミュラードライバー、そして元F1ドライバーの監督、という凄い組み合わせのドリームマッチが開催されます。

2015のSLS AMGには片岡選手、2011のBMW Z4には小林選手、2014のZ4には片山監督、そして今年の参戦マシンには谷口選手が乗ります。

5分間の慣熟走行のあと、グリッドスタートでレースが始まります。

1台だけラップタイムが早すぎるという理由により、谷口選手の乗る今年度マシンAMG GT3は、他の3台が第1コーナーを曲がる頃に10秒遅れでスタート。

なんせこの初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭のなかで、筑波でのGTマシン最速記録を樹立しましたから。なんと往年のGT500マシン「ARTA NSX」よりも速いタイムをたたき出しました。

3番グリッドから快調にスタートし、トップを走っていた片山監督を抜きそうな勢いで走行していた片岡選手が緊急ピットイン!なんと電気系トラブルが発生とのこと。こんなところまでSUPER GTぽさ満点です。

それにしても今年のマシンはむちゃくちゃ速い!7ラップ目にはもう小林選手を抜きにかかります。

そして8ラップ目にはトップを行く片山監督にスリップストリームに着き、スタンド前で前に!来場者は大歓声!

しかし、谷口選手はラストラップでまさかのガス欠!このドーリムマッチは片山監督の優勝となってしまいました。

片山監督、チーム主催のカート大会、昨年のファン感謝祭、そして今回とドリームマッチ3連覇の偉業を達成。その本気すぎる走りに他の選手からは「おとなげない」との声もありましたが、片山監督曰く「勝ちは勝ち!」。

ガス欠でスロー走行のまま、とりあえず完走した谷口選手ですが、ピット出口付近でストップ。傾斜を利用して惰性でピットロードをバックするという状態。谷口選手曰く「ガソリンちゃんと入れといてよ!」。

ガチなバトルのあとの、そんなお笑いネタも楽しかった初音ミクGTプロジェクトファン感謝祭、そしてモーターファンミーティング。来年も楽しみに、そして今シーズンの初音ミクGTプロジェクトの活躍に期待します。

(写真・文:松永和浩)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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