■「言うは易し行うは難し」の開発プロセス
実際の開発では、新型スイフトはバレーノに続いて新世代Bプラットフォーム「HEARTECT」を採用しました。もともと「HEARTECT」は軽量&高剛性が持ち味ですし、先にセダンのバレーノがデビューしたので、新型スイフトは守備範囲を変えることなく、シンプル&軽量なコンパクトカーに徹することができると判断していました。
しかし実際に開発に取り組んでみると、軽量化は簡単ではありませんでした。机上検討では現れないNV(騒音振動)等の商品価値を低下させる事象が相次ぎ、一筋縄ではいきませんでした。そしてそれこそあらゆるパーツで、身を削るような軽量化や形状変更等を積み重ねて、目標を達成したのです。
クルマの開発において、高価な素材を使うことなく軽量化と高剛性を両立することは最難関の課題です。しかも新型スイフトでは、車重960kgから12.5%も削減しているのですから本当に素晴らしい!
さらに新型スイフトでは、今ではすっかり少なくなってしまった5MTもしっかりラインアップされていますから、欧州仕込みの軽量小型コンパクトカーを存分に堪能できると思います。
(星崎 俊浩)
【関連リンク】
第546弾スイフトのすべて (より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=9379