日本で売れている「国産ブランドの輸入車」、その正体とは?

「日本市場ではアメリカブランドの輸入車が売れていない」と、トランプ大統領が指摘したことが話題となり、輸入車のシェアに注目が集まっています。

JAIA(日本自動車輸入組合)の統計による、2016年の輸入車新車販売ブランド別シェア(乗用・貨物・バス合計)を見てみると、トップ5は予想通りドイツ系ブランドが占め、アメリカブランドではジープが9位に入っているのみです。

■2016年1月~12月 車名別輸入車新規登録台数
1位 メルセデス 67,386台 19.61%
2位 BMW 50,571台 14.71%
3位 フォルクスワーゲン 47,234台 13.74%
4位 アウディ 28,502台 8.29%
5位 BMW MINI 24,548台 7.14%
6位 日産 18,225台 5.30%
7位 トヨタ 15,877台 4.62%
8位 ボルボ 14,914台 4.34%
9位 ジープ 9,392台 2.73%
10位 スズキ 9,026台 2.63%

それにしても、日産、トヨタ、スズキという国産ブランドが輸入車販売のトップ10の中に顔を出しているのは意外です。果たして、どのようなモデルが輸入車として日本に入ってきているのでしょうか?

まずは日産から。その輸入車の多くを占める小型乗用車の正体は、タイで生産されている「マーチ」なのです。

また、電気自動車としてタクシーなどに利用されている「e-NV200」はスペインで生産されている、れっきとした輸入車です。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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