同モデルの特徴は、リーフの技術を活用した電動化が自慢。ただし、リチウムイオンバッテリーによる電力を駆動のために使うのではなく、快適なキャンプや車中泊に欠かせない電化製品を動かすという発想です。
今回のコンセプトカーでは、エアコン、LEDライト、IH調理器、電子レンジ、冷蔵庫、TVが架装例として提案。さらに、『いぬのきもちフェスタ』と『イヌリンピック』の協力により収集した愛犬家の声をもとに、ペットの快適さにこだわった「グランピングカー」というコンセプトも盛り込まれています。
バッテリーは残念ながら見えませんでしたが、前席後方のシート下に配置。さらにその後方にインバーターを搭載。総電圧は360V、定格出力は2.0kW、総電力は12kwh、充電(100V/50-60Hz)は約8時間で完了。なお、総電力量はリーフの半分となっています。
「バンコン」と呼ばれるキャンピングカーでは、NV350キャラバンをベースに仕立てたモデルも数多く出ていますが、トヨタ・ハイエースが圧倒的な強さを誇っています。
「NV350キャラバン リチウムイオンバッテリー搭載」モデルが、各ビルダーから仕立てられて市販された際は、高級キャンピングカーとしての位置づけになるでしょう。日産の電動化技術により、王者ハイエースの牙城を崩せるか注目です。
(文/写真 塚田勝弘)