デザイン本部長にスケッチで直訴。新型ロードスターRFの美しいファストバックがオープンの新しい価値になる!

■先代NC型RHTの代案を、デザイン本部長にスケッチで直訴!

現行のND型ロードスターのソフトトップモデルは、流れるような美しいフォルムが魅力です。ただロングノーズ&ショートデッキ化を最優先したため、ルーフ全体を分割して電動で開閉するRHT(リトラクタブルハードトップ)が搭載できなくなってしまいました。

ようやく納まる仕組みに辿り着くも、リアピラーを分断して折り畳むため、開閉動作が煩雑な上に、トランクの上部にはみ出すスタイルにならざるを得ません。さすがにデザイン本部長は、デザイン陣の労をねぎらいつつも、お蔵入りを決めました。

ただデザイン陣としては、このままでは終われません。その場で腹案として暖めていたミッドシップのようなスケッチを書き「リアピラーを残す前提で、デザインさせてもらえませんか?」と直訴したのです。

そして、そのスケッチを見た本部長から「これで行けよ!」とゴーサインが出され、デザインの方向性が定まりました。