続いて開発とマーケティング部門の方にも、いろいろ話を伺いました。
Q:ノートがプリウスやアクアを抜いて、販売トップになりましたネ。正直日産としては、久々の国内一位では?
A:11月は1位、12月は僅差で2位でした。マイナーチェンジながらも、ノートe-POWERが市場に受け入れられて本当に嬉しいです。
Q:ノートの狭いエンジンルームに、エンジン、駆動モーター、発電モーター、インバーターの4ユニットを搭載しているのだから凄い!
A:ノートの室内や荷室は、絶対に犠牲にしたくなかった。ただパワーユニットを搭載するのは本当に大変で、社内でもよくぞ納めたと言われました。リーフで長年培ったEV技術があればこそ、実現できたと思います。
Q:せっかくの新技術なのに、ノートのマイナーチェンジでの搭載では、正直もったいなかったかも?全くのニューモデルは、検討しなかったのですか?
A:社内でもいろいろな議論がありました。ただ、完成度の高い既存のボディを活用したからこそ、これだけ凝ったメカを搭載しても、ライバル他車と真っ向勝負できるリーズナブルな値付けができたと思っています。
Q:先ほどのプレゼンで、箱根ターンパイクの下りでの運転映像がありました。ワンペダルドライブのアクセル操作だけで降りてこられるのは凄い! ちなみに上りだと、フルパワーはどれくらい続きますか?
A:さすがにターンパイクの上りだと、2つある緊急避難所の間くらいでバッテリーを使い切ってしまいます。このクルマのモーター容量は「駆動用>発電用」なので、その後はエンジンの発電分だけで走るようになります。でも街中や郊外では、駆動モーターのパワーを充分お楽しみいただけます。
Q:「すべて本(新型ノートe-POWERのすべて)」で読みましたが、駆動モーターはリーフ用なのに、駆動バッテリーが別物というのは?
A:EVとは異なり、ハイブリッドでは素早い電気の出し入れが求められるので、ノートe-POWERでは特性に合ったバッテリーを搭載しました。
Q:エンジンやモーター、バッテリーの容量を変えると、e-POWERの特性はどうなりますか?
A:今回は、コンパクトカーのノートでリーフの駆動モーターを使いこなすために、こういうバランスになりました。詳しくは言えませんが、開発ではあらゆる容量の組合せを試しましたし、様々な可能性を見出すことができたと思っています。
試乗前のプレゼンと質疑を通じて、ノートe-POWERは3つの新発想をコンセプトに、EVが持つメリットの最大化と弱点の克服を目指して開発されたことが良く理解できました。
ここ数年日産は、国内への新車投入を絞りに絞っていましたが、今回日産の社員の皆さんにいろいろ話を伺って、ハートが真っ赤に燃えていることも強く感じました。社員の皆さんには「私たちクルマ好きは、こういう独創的な日産車を待ち望んでいた!」と力説してきましたヨ!
次は、モードプレミアの試乗に続きます。
(星崎 俊浩)
【関連リンク】
日産NOTE e-POWER SPECIAL TEST DRIVE
http://minkara.carview.co.jp/event/2017/note-blog/
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