近年、バッテリーの性能向上や充電時間短縮化が進み、EV普及拡大の足かせとなっていた課題が克服されつつあることから、欧米の自動車各社をはじめ、これまでHVやPHV、FCVを主軸にしてきたトヨタ自動車もEV開発を本格化させています。
そうしたなか、重工業大手のIHIが充電作業の簡便化を目的に、自宅などで駐車中に自動的に充電が可能な「非接触給電システム」の実用化を急いでいるようです。
これまでもお伝えしてきたとおり、 同システムは「ワイヤレス充電」とも呼ばれており、1880年にニコラ・テスラが発見した電磁誘導の原理がベースになっています。
その代表的なシステムには、2006年に米ベンチャー企業「ワイトリシティ社」が開発した「磁界共鳴方式」と、日本の「ビー・アンド・プラス社」が開発した「電磁誘導方式」がの2つが挙げられます。