元F1ドライバー中嶋悟さんがアイルトン・セナを『優しい弟』と思ったワケは?

—チームメイトのセナが3位、そして中嶋さんが4位という素晴らしい結果を残した1987年イギリスGPについて教えてください。

「前でトップ争いをするウィリアムズ2台が接触しそうになって、後ろから『やれよ!』って思いながら走っていました(笑)。後で聞いたらセナも同じことを思っていたそうです。」

—セナはどのような人でしたか?

「プライベートで一緒に過ごすことはまずなかったので、本当のパーソナルは分からないです。でも、サーキットに着くとこちらが聞かなくてもコース図を見ながら『ここはやばいぞ、ここだけは気を付けろよ。』と教えてくれたり、ギアチェンジをたくさんするモナコGPでは、手の皮が剥けてしまうので包帯を買ってきてくれたりしました。面倒見の良いドライバーで、『優しい弟』という感じでしたね。」

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—参戦レースで一番心に残っているレースはありますか?

「自分にとって最後の日本GP(1991年)です。たくさんのお客さんが来てくれて、異常なくらい盛り上がって嬉しかったですね。レースに集中しながらも、ストレートでは余裕があるのでスタンドのファンの皆さんの事も見ていましたよ。」

—日本人初F1フル参戦で、大変だったことはありましたか?

「全然大変じゃありませんでした。大変は大変でしたが、自分は大変を喜んでしまうタイプなので。あまり思いつめずに、あるがままでいました。辛いトレーニングもレースがあるから頑張れる。運転している間が一番楽しかったです。」

—最後にファンの皆さんへメッセージをお願いします。

「ロータス99Tを手に入れて頂いて、僕を思い出して下さい(笑)。F1に限らず、国内のレースも面白いので、ぜひお近くのサーキットに見に来てください。NAKAJIMA RACING、頑張ります!」

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当時のF1の思い出をたっぷりと語ってくれた中嶋さん。実は、中嶋さんがF1デビューした1987年は私はまだ生まれていないのです・・・。なので、中嶋さんがF1で活躍していた頃の事も全く知らず、今回のトークショーで当時のF1の様子を知ることができ、とても興味深い時間を過ごすことができました。

現在はスイッチでやっているギアチェンジで、当時は手の皮が剥けてしまっていたとは、驚きです。そのような状態でレースをしていたドライバー達もめちゃくちゃかっこいい! 今回のイベントで過去のF1の事も、もっともっと知りたくなりました。やっぱり、F1って楽しー!!

(写真・デアゴスティーニ・ジャパン、石原洋道/文・yuri)

この記事の著者

yuri 近影

yuri

2006年のF1日本GPを観に行ってから、どっぷりF1&ジェンソン・バトンにはまってしまったF1女子。F1が大好きですが、車の運転は下手(小林編集長お墨付き)、メカニズムも苦手、だけどドライバーの知識と愛だけは自信あり! もっと気軽にF1を楽しんでもらいたい、好きになってもらいたいという気持ちで執筆活動をしています。
趣味はバトンの追っかけと、F1海外観戦。現在は新米ママとして子育てに奮闘しながら、のんびり記事を更新中。あたたかーい目で見守っていただけると嬉しいです。
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