トヨタ自動車社(以下トヨタ)は、欧米における環境規制強化に向け、EVの開発に本腰を入れる一方で、世界に先駆けていち早く量産化を実現した水素で走る究極のエコカー「FCV」(燃料電池車)についても、普及促進に向けた活動を活発化させています。
1月18日にはスイスのダボスで、エネルギー&自動車業界13社で構成する水素社会実現に向けた世界規模の水素協議会「ハイドロゲン カウンシル」を発足させました。
また今年の5月からはアラブ首長国連邦(UAE)がゼロ・エミッションを目指して建設を進めている環境未来都市「マスダールシティ」で、FCV「MIRAI」による水素供給インフラの実証実験を開始するそうです。
エア・リキード社やアブダビの国営石油会社、現地企業、同社の販売代理店などと共同で水素事業の成立性を検証する予定で、現地に設置する水素ステーションを使って高温環境下における水素の充填試験を行うほか、UAEの政府関係者やオピニオンリーダーへの短期的なリースなどを通じ、FCVや水素社会へのさらなる理解促進を図っていく模様。