【東京オートサロン2017】今年のトレンドが見えてくる?オートサロンの会場をまわって感じた4つのこと

大盛況で終了した東京オートサロン2017。イベント自体は終わってしまいましたが、その余韻として、足を棒にしながら取材して感じた今年の印象を残しておきましょう。

●やはりGT-Rは多かった!

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チューニングカーの祭典として考えると、ベース車両はR35型の日産GT-Rが目立ちましたね。登場から10年を迎えるとはいえ、度重なる大幅改良によるアップデートもあってその性能はまだまだ世界の頂点を競うレベル。そんな日本を代表する高性能車だけに、チューニングベースとしては今後も目が離せなさそうです。

トヨタ86とスバルBRZも多かったですね。こちらは中古車が市場に増えてくるこれからがチューニング業界にとっては本当の旬になるのかもしれません。

売れ行きナンバーワンの車種なので当然といえば当然かもしれませんが、トヨタ・プリウスも多かった!

●いろいろと温故知新

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リバティウォークが先陣を切ってアメリカのカスタムシーンを席巻しているボルト留めオーバーフェンダーのような懐かしい手法のモデファイや、クラシックな車両、もしくは旧車をオマージュしてカスタマイズした現代のクルマなど、懐古主義のモデルが例年以上に多かった気がします。

タイヤにもそんな流れが伝わったのか、ヨコハマゴムはかつての名作タイヤ「アドバン HF Type-D」を旧車用に復活させることを宣言しましたしね。

オバフェンのE30型BMW 3シリーズ(しかもツーリング!)とかナショナル販売店仕様のサニートラックとかいい味を出していました。こういうのに魅力を感じるって……僕も歳をとったってことかな。

●ヒカリモノが大人気

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東京オートサロンのようなショーはやっぱり目立ってナンボですからね。目立つためにはクルマはカラーリングを派手にすれば効果絶大です。そのうえ、光らせればより派手さはアップ!

発光するステッカーなんていうのもありました(写真取り忘れた…というか写真に収めてもよくわからないけど)。洗車とか大変なんだろうな……なんて口が裂けても言いませんよ。

●ランボルギーニの勢いがスゴい

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東京オートサロンの素晴らしいところのひとつが、実は東京モーターショーでも見られないような凄いクルマがバンバン展示されていることです。クルマの凄さで言ったら東京モーターショーの何倍も上をいっていますね、間違いなく。

で、2017年の会場を歩き回っていて感じたのがランボルギーニの多さ。中心はウラカンとアヴェンタドールそしてガヤルドですが、きっと20台以上はあったはず(あまりの多さに途中で数えるのをやめた)。日本人ってお金持ちなんだなぁ(残念ながら僕は違うけど)。

ランボルギーニの日本での売り上げが急上昇しているとは聞いていましたが、盛り上がっているんですね、ランボルギーニとそのカスタマイズ。ちなみにオートサロンでは犬も歩けば当たりそうな勢いで置いてあるランボルギーニですが、実は東京モーターショーでは見られませんからね。

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
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