男性客を軽自動車に振り向かせた初代ワゴンRの再来に加え、2015年の一部改良時にN-BOXとN-BOX+に紫外線だけでなく、赤外線にも対応する「360°スーパーUV・IRカットパッケージ」を用意。軽自動車に欠かせない女性客の囲い込みにも成功したのがロングセラーになっている理由ではないでしょうか。
さらに、2016年の12月単月では、登録車も含めた車名別新車販売台数で1位を獲得。2011年12月の発売以来、5年(60か月目)で累計販売台数100万台を突破しています。なお、この記録は2001年6月発売の「フィット」が達成した6年6か月(78か月目)を18か月も上まわり、ホンダ最速になるそうです。
N-BOXシリーズは、主力のN-BOXだけでなくN-BOX+、N-BOXスラッシュを擁する幅広いラインナップで多様なニーズに応えています。2016年の軽自動車業界は三菱自動車(OEMの日産車含む)とスズキの燃費計測不正問題に揺れたこと、新車不足などもあり、手堅い選択としてN-BOXシリーズが指名されたのではないでしょうか。
2017年はスズキ・ワゴンRやスズキ・スペーシアなどのフルモデルチェンジが噂されていますが、ホンダN-BOXもデビューから6年目を迎えるだけに全面改良があるかも。これらのモデルが2017年の軽自動車注目モデルになりそうです。
(塚田勝弘)