カスタマイズとかドレスアップとかそういうものがテーマになっているのが東京オートサロン。そうした展示が行われるなか、どうしてもおとなしい展示となっているのが国産自動車メーカーや輸入車インポーターのブース。
メーカー&インポーター系のひとつであるメルセデスベンツのブースには、2015年の東京モーターショーに出展されたコンセプトモデル「ビジョン東京」が鎮座。スーパーGT参戦車などが展示された。
しかしそのほかの展示車は基本的にノーマルモデル。超ド派手はカスタムカーが居並ぶオートサロンのなかにあってはかなりおとなしい雰囲気だ。
しかし、し・か・しである。これがけっこう盛況なのだ。そしてよくよくブースを訪れている人をみると……どうも見たことがある顔がある。
考えてもみれば、オートサロンに出展している各社の関係者の方々、基本的にクルマ好き人間だ。メルセデスの最新モデルが展示されているとなれば、そりゃあやっぱり見に来ます。
取材したのは初日の一般的に「プレスデー」と呼ばれる日。基本的には関係者ばかりが会場にいる状態。このタイミングでメルセデスに来ている人達……そうそう、各社の代表者など多数なのです。
メルセデスは入場料を払ってやってくるお客さんに展示することも大切ですが、じつはこうやって関係者へのアピールもかなり大切なのだろうなあ……と感じてしまいました。社長さん、やっぱりメルセデス見逃しません。乗りたいというだけでなく、ベンチマークとしてもね。
(諸星陽一)