インフィニティ「QX50コンセプト」を初披露!! 自動運転技術と量産型可変圧縮比エンジン「VCターボ」を搭載

真っ直ぐなラインと流れるような線を融合させた外観は、ダイナミックでありながらも実用的なSUVらしさを主張。一方の内装は、斬新な造形と現代的な技巧を融合することで、プレミアムなインテリアデザインに対して、従来のアプローチを変えるというインフィニティの考え方が表現されています。

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機能面での注目は、自動運転支援技術の導入。将来の自動運転支援技術開発戦略の中心には、最終的な運転責任はドライバーが持つという考えがあります。この考え方に則り、インフィニティの自動運転支援技術は、人間に代わってクルマを操縦するのではなく、ドライバーの「副操縦士」として運転を支援するものとなっています。

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メカニズムでの注目点は、インフィニティの最先端可変圧縮比エンジン「VCターボ」の将来的な採用を示唆している点です。同エンジンを採用することで、パワーと効率性(省燃費性)を併せ持つパワートレインを提供するとしています。

世界初の量産型可変圧縮エンジンである4気筒の「VCターボ」は、2016年秋のパリモーターショーで披露された技術。

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走行状況やアクセルの踏み方に合わせてピストンの上死点の位置をシームレスに変化させることができるマルチリンクシステムを活用。最適な可変圧縮比に素早く変化させることが可能で、圧縮比は8:1(高性能)から14:1(高効率)の間で変更できるとしています。

最高出力は200kW(268hp/272ps)、最大トルク390Nmを発生する同エンジンは、6気筒ガソリンエンジン並みのパフォーマンスと、それ以上の効率性を実現。ディーゼルエンジンなどの従来型内燃機関エンジンよりも騒音や振動が少なく、高出力のV6エンジンに比べ軽量かつコンパクトなのが特徴になっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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