アウディ・A4の美味しいトコロは、すべて「オールロードクワトロ」に詰まっている

新型アウディA4オールロードクワトロは、A4アバントから最低地上高を30mm高い170mmとして悪路走破性を向上。外観も力強さを抱かせるホイールアーチやクローム仕上げの垂直ルーバーを配したシングルフレームグリルなどにより巧みに差別化。

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メカニズムでのハイライトは、前後駆動配分を「100:0」、つまり100%FF走行することが可能なクワトロシステム。FFでも走れることで燃費を向上させるとともに、走りや路面状況に応じたインテリジェントな4WD制御が自慢。さらに、オールドクワトロには、新たに「オフロード」モードが追加されていて、こちらでは常時AWDでの走行が可能になります。

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さて、気になる走りですが、足まわりには若干の硬さが残るものの、アバント同様に乗り味は良好。いい意味で重厚感がありボディの動きは落ち着いて感じます。ベースのアバントよりも重いためかな? と思いましたが、新型A4オールロードクワトロは先代よりも90kg軽くなっていて、車両重量はA4アバントと同じ1680kg。

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軽量化が効いているせいか、街中から高速までシーンを問わず思いのほか軽快感があり、2.0Lの直列4気筒DOHCターボが紡ぎ出す252ps/370Nmという動力性能は、数値以上にパンチ力を感じさせます。

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しかも、DCT(デュアルクラッチトランスミッション)である7速Sトロニックはダイレクト感がありながらも十分にズムーズ。ゆったりと走りたい時には上質感を抱かせますし、力強い走りも瞬時に引き出してくれます。

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クロスオーバー化されてもアウディらしく泥臭さとは無縁で、都会のユーザーがスマートに乗っても似合う新型アウディA4オールドクワトロ。1台でA4のすべてを味わい尽くすことができます。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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