フォーミュラEへの参戦を通じて量産車への技術開発を促進する独・シェフラー社

駆動系に強いドイツの自動車部品メーカー・シェフラーは、2017年のモータースポーツシーズン開幕を前に、EV(電気自動車)レースのフォーミュラEを通じて量産車の技術開発を促進すると発表しました。

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シェフラーは2015年シーズンからABT Schaeffler Audi Sportチーム専属の技術パートナーとしてフォーミュラEに参戦していますが、フォーミュラEシリーズは、自動車の電動化が進む中で自動車メーカーやサプライヤーの注目を集めています。

フォーミュラEのルールは2015/2016シーズン以降、FIAの規制変更でパワートレインの自主開発がチームに認められるようになりました。

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2017年シーズンを前にしてシェフラーは、フォーミュラEの駆動系を固定ギアから3段に進化させることを決断しました。

シェフラーでモータースポーツ特別プロジェクト部門責任者を務めるジーモン・オペル博士は、

「固定ギアでは、高トルクの比較的重量のあるモーターが必要になります。そのため、我々はギアを3段にしてモーターを軽量化することを決断しました。これによってドライバーはモーター回転速度をよりダイレクトな形で制御できるようになりました」

と、そのメリットを強調しています。