また、2011年生まれのプジョー508もディーゼルエンジンの完成度の高さはもちろん、ステーションワゴンのSWなら広大な荷室があり、ディーゼルとのマッチングもピッタリ。C4同様に、走りのクオリティという面ではやや古さを感じさせるのは、仕方ないところでしょう。
欧州Cセグメントのプジョー308に設定されたBlueHDiは、VWゴルフと比べてもまったく遜色なく、ディーゼルならではの利点を加点すればロングツアラーとしての性能は上。
ハンドリング、乗り心地、動力性能、そして軽油で済むランニングコストすべてが高い次元にあり、それが1.6Lディーゼル仕様でも十分に享受できるのが素晴らしい点です。インパネの造形や操作性も新世代に移行していて、新しさは確かに感じさせます。299万円〜という価格設定はC4ディーゼルの279万円ほどのインパクトはありませんが、20万円分の価値は十分にあります。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介、小林和久、塚田勝弘)