ルノーは、「カングー」ベースの電気自動車(EV)「カングーZ.E.」の新型車で、航続距離を新欧州ドライビングサイクル(NEDC)での航続距離を170キロメートルから270キロへ、50%以上延長すると発表しました。
新型車では、モーターとバッテリーのパッケージを改良することで航続距離を延長。車名の「Z.E.」はゼロ・エミッションの意味で、同モデルは、ルノーの仏北部モブージュ(Maubeuge)工場で生産されます。
「カングーZ.E.」を実際に走行させた状況での実用航続距離は200キロで、ルノーによると小型バンでは最長となる見込みとのことです。同モデルは、取回しが楽な小型ボディながら大きな積載能力とEVならでは低ランニングコストで、環境問題を意識する法人顧客にとって現実的なソリューションとなるとしています。
ルノーは昨年以来、小型商用車(LCV)事業の強化を進めており、今回の新型「カングーZ.E.」の発表もその一環と見られます。
新型「カングーZ.E.」の詳細は、来年1月13日~22日にベルギーのブリュッセルで開催される欧州モーターショーで発表される予定です。
(山内 博・画像:ルノー)