■Honda Racing Dream kart Cup
このイベントでしか実現できない、スペシャルメンバーによるカート大会がカートランドで行われました。レース1は国内外で活躍するライダーと佐藤琢磨選手、アロンソ選手、バンドーン選手が真剣勝負!
レース前には「このレースで2輪ライダーが4輪ドライバーをやっつけるところを、楽しみにしていてほしい。」(マルケス選手)、「とにかくMoToGPのやつらの前でゴールしてやるからな!」(アロンソ選手)と、両者の目から火花がバチバチ。
10周で行われたレースは、あっという間にドライバー3人がライダー陣を抜いていき、佐藤選手、アロンソ選手、バンドーン選手の本気対決に。
3人のサイドバイサイドの対決は鳥肌もの! プロの走りを目の前で見ることができ惚れ惚れしていたら、えっ?と目を疑うことが起こったのです。
トップは後ろを見ながら走るくらい、余裕のバンドーン選手。しかしバンドーン選手が後ろを向き振り返った瞬間、アロンソ選手がいきなりトップにたったではありませんか! 突然のイリュージョンにバンドーン選手も動揺を隠せません。
そう、アロンソ選手はプロドライバーとして禁じ手のショートカットをしバンドーン選手の前にたったのです! それを見た佐藤選手もマネしてショートカット!! トップにたち、そのままチェッカーフラッグを受けました。
結果はショートカットをした佐藤選手が1位、アロンソ選手2位、最後まで真面目に走ったバンドーン選手が3位。レース中のショートカットは本来であればペナルティですが、今回はレースが盛り上がったのでペナルティなし! 私達ファンを楽しませてくれた最高のレースでした。
表彰式では1位の場所を指さし、「本当は僕がここだ!」とアピールするバンドーン選手。この悔しさは来年のF1で晴らしてもらいましょう!!
優勝した佐藤選手は「レースは年功序列ですからね(笑)。良いバトルができて良かったです」と満面の笑み。
本当に楽しそうだったライダー、ドライバー達。ズルしてまでも勝ちたい、負けず嫌いな一面も素敵! 普段絶対に見ることができないメンバー、そして距離で観ることができた超豪華なレースでした。