「ミシュランガイド東京2017」出版! タイヤ屋さんがなぜレストランガイドを?

ミシュランといえば何を思い浮かべますか? 即座にタイヤを思い浮かべるのは日本ではかなりクルマ好きかも知れません。一般の人はレストランのランクを星で表したグルメガイドを思い浮かべる人のほうが多いかも知れません。

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実は、タイヤもグルメガイドも同じミシュラングループがやっています。

なぜ、タイヤとレストラン?と疑問が沸きませんか?

ミシュラン兄弟によって、1889年に農機具やゴム製品の会社から始まったミシュランは、自転車、自動車などのタイヤに取り掛かります。

1900年、当時はドライブするのはまだまだ大変で、故障やパンク、駐車場やガソリンスタンド、そして宿泊施設やレストランなどさまざまなドライブに重要な情報をまとめた冊子を作ります。

そして1926年、美味しいレストランが入っているホテルには★が付くことになります。これが現在の「三つ星レストラン」などといったフレーズの始まりとなります。

このようにして進化してきたミシュランガイドは、ヨーロッパ以外での初となるミシュランガイドニューヨーク2006、アジア初となるミシュランガイド東京2008を刊行します。

そうしたミシュランガイド、現在の評価基準は、

1.素材の質
2.調理技術の高さと味付けの完成度
3.独創性
4.コストパフォーマンス
5.常に安定した料理全体の一貫性

だそうで、その星の数の目安は、

☆☆☆:そのために旅行する価値のある卓越した料理
☆☆ :遠回りしてでも訪れる価値のある素晴らしい料理
☆  :そのカテゴリーで特においしい料理

となっています。

さらに、星はつかないけどコスパが高く(東京では5000円以下)で上質な料理の店を「ビブグルマン」マーク、さらにさらに、星もビブグルマンも付かないけどオススメのお店が紹介されています。

そんなミシュランガイド東京2017の刊行記念パーティでは、12軒の三つ星、二つ星54 軒中新たな2軒、一つ星161軒中新たな16軒のオーナーやシェフなどが集い、壇上に上がっていました。

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このほかに、ビブグルマンには315軒(内新規は48軒)が掲載されています。

10年目に当たる本年は、10年連続で 三つ星の代表にビバンダム人形を授与していました。

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なんとなく選ばれているのはお寿司屋さんや日本料理が中心のような気がしますが、フレンチはもちろん、蕎麦屋やラーメン屋も入っていますので、眺めているだけでも楽しいでしょう。

ドライブで東京を旅する、というのはイメージと違うかもしれませんが、東京在住に限らず東京に行く際には、ひとつの参考にされるのもいいのではないでしょうか。

ミシュランガイド東京2017
発売日:2016年12月2日
定価:3240円(税込)
ISBNコード:978-4-904337-12-7
発行:日本ミシュランタイヤ株式会社

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(clicccar編集長 小林 和久)

この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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