そしてノートe-POWERのもう一つの特徴が、アクセルペダルだけで可減速が御可能なe-POWER Driveです。SモードやECOモードにしてアクセルを戻すと、強い減速力が発生しブレーキに踏み替えることなく、クルマを停止させることができます。
最初はこの減速力にとまどうシーンもありましたが、慣れてくると信号待ちなどの停止線にピタッと停めることができるようになり楽しくなります。このアクセルペダルだけで、可減速ができるのも駆動力がモーターだからこそできる技です。
気になる燃費ですが、JC08モード燃費でノートe-POWER Sが37.2km/L。そしてe-POWER X、メダリストが34.0km/Lです。燃料タンクはSが35L、Xとメダリストが41Lですから、モーターで走行するノートe-POWERは、ガソリン車やハイブリッド車と変わらない走行距離を実現しています。
価格は177万2280円~224万4240円とかなりリーズナブルです。しかも今回のノートe-POWERの発電用エンジンは1.2Lですが、バッテリーの大きさと発電用のエンジンを変更することで、ほかの車種にも搭載できるという話です。EVをリードする日産が提案するこのe-POWERがEVの食わず嫌いを治す特効薬になるのは間違いないでしょう。
(萩原文博)