次に試乗したのは、3代目 レオーネ ツーリングワゴン GT(AA型)。新型インプレッサのあとの試乗ということもあり、時代を感じた1台です。まず乗車して驚いたのは、飛行機のコックピットのようなインパネ周り!スイッチのレイアウトにも困惑してしまいました(笑)
ステアリングスポークの形状も、今のクルマからは考えられない独特な形でびっくり!いつもの感覚で試乗していると予想以上に曲がりません。でも、乗り心地は思っていたよりもシッカリとした印象を受けました。
「プラットホーム50年の熟成」を締めくくるのは、初代レガシィ GT セダン(BC型)。レオーネと比べると一気に近代的になったインパネは現代でも通じる印象です。室内の装備もパワーシートやフルオートエアコンといった快適装備まで至れり尽くせり。
ただ1つ気になったのはドアのロックノブ。現行型のクルマと比べると4倍くらいはあるんじゃないか?という大きさに最初は戸惑いすら覚えました……
実際の乗り心地もレオーネと比べると最近のスバル車に近く、座学の時にうかがった「赤字を出してまで開発された話」にも納得です!きびきびとしたコーナリングやしなやかな乗り心地は、すでにこの時代に確立されつつあったのですね。
1980年代の3代目レオーネから、最新の新型インプレッサまで一気に試乗することで、スバルの走りの進化を体感できたのは非常に貴重な体験でした。
座学の時からレオーネは「曲がらないクルマ」というのを聞いていましたが、これまで3代目インプレッサ以降のモデルしか乗ったことのない私にとっては、ある意味非常に勉強になりました。
もちろん、新型インプレッサが先代モデルから大幅に進化した乗り心地であることも実感。これまでプラットフォームという名称や役割は知っていても、クルマの動きに対してどのくらいの役割を持つものなのかはピンと来ていませんでしたが、今回の試乗でその重要さと走りに大きく影響する部分であることも理解できました。
次回はスバル360をはじめ、貴重なスバル車の試乗記をご紹介しちゃいます。
(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)
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