Cセグメントの新ベンチマークとなり得る、新型スバル・インプレッサの居住性、使い勝手

最小回転半径は先代と同じ5.3mに抑制されているとはいえ、大きくなったということは狭い道での取り回しが気になります。実際、狭くて入り組んだ道が多い住宅街(東京杉並区)ではすれ違いなどで気を使うシーンもありました。

しかし、前方、左右ともに視界が良好で1775mmという全幅の割には取り回ししやすいといえそう。

また、疲れにくいシートも長所といえそうです。ホールド性と座り心地の「良いとこ取り」したような前席は一見普通に見えますが、腰痛持ちの私が約350km走ってもほとんど痛み、疲れを感じさせませんでした。

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低めのフロア開口部と大きな開口部をもつラゲッジは、重い荷物でもラクに乗せ降ろししやすそうですし、小柄な女性でも特に閉める際に苦労することはないでしょう。リヤゲートの開閉操作も力要らずでラクにできるため、重いドアの開閉が苦手な人でも気にならないはず。

また、385Lの荷室容量も350L〜360L程度が多いCセグメントモデルの中にあって広め。後席は6:4分割式でほぼフラットに可倒できるほか、荷室下に小さめですが工具や洗車用品などが少し入りそうなサブトランクが備わっています。

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静粛性の高さ、快適なシート、広いキャビン、そして質感の高さを抱かせる内装は欧州Cセグメント車と比べてもトップクラスであり、新たなベンチマークになりえる実力の持ち主といえそうです。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久、塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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