レクサスISがマイナーチェンジ。内・外装と走りを「深化」させ、最新の安全装備も搭載

ヘッドランプは、内側に延長された特徴的な形状となり、L字型のクリアランスランプとの連続性を高めることでさらに鋭い印象に。一方のリヤコンビネーションランプは、多灯LEDに変更し、内部に大胆な造形のL字を層状に重ねたデザインになっています。

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機能性と質感向上が図られたインパネは、ナビのディスプレイを10.3インチに拡大されたのが大きな変更点で、ナビゲーションやオーディオの情報をより大きく表示するとともに、リモートタッチ側面にENTERボタンを設置することで使い勝手も改善されています。

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質感向上を担っているのは、ヒーターコントロールパネルとオーディオパネルに施されたヘアライン調(金属の表面に細かい傷を一定方向に入れる加工方法)の加飾で、大型化したニーパッドで両端から挟み込むことにより車格感を向上。さらに、パームレストの革巻き部を拡大し、ステッチを追加することで質感が高められています。

オーディオでは、標準設定のレクサスISプレミアムサウンドシステム、スピーカーを10個に増設し、よりクリアな音質で広がりと奥行き感を伴う臨場感を実現。

オプション設定の「マークレビンソン」プレミアムサラウンドサウンドシステムにもチューニングが施され、全席でより正確かつ立体的なサウンドを味わうことができます。

足まわりも改良を受けています。サスペンションのストローク速度が極めて低い状態から十分な減衰力を発揮する改良型のダンパーが採用されたほか、フロントサスペンションロアアームをアルミ製に変更し、剛性アップと軽量化を両立。

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さらに、スプリングブッシュの特性や、電子制御式の「AVS(Adaptive Variable Suspension system)」、パワステである「EPS(Electric Power Steering)」の制御など、細部に至るまでチューニングを施し、操縦安定性と乗り心地をより高次元で両立することで、ドライビングの気持ちよさを追求したとしています。装備面の目玉は、低速域から高速域まで衝突回避または被害軽減を支援する予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」の標準化。

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「Lexus Safety System +」は、歩行者検知機能付衝突回避支援タイプ「プリクラッシュセーフティ」をはじめ、車線逸脱による事故の予防に貢献する「レーンディパーチャーアラート(ステアリング制御機能付)」(LDA/ Lane Departure Alert)、夜間歩行者の早期発見に寄与しロー・ハイビームを自動で切り替える「オートマチックハイビーム」(AHB/ Automatic High Beam)、設定車速内で先行車の車速に合わせて速度を調節することで一定の車間距離を保ちながら追従走行できる「レーダークルーズコントロール(ブレーキ制御付)」がパッケージ化されたレクサス最新の安全装備です。

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改良を受けたレクサスISの価格は、3.5L V6を積む「IS350」が559万9000円〜630万3000円、2.5Lエンジン(+リダクション機構付THSⅡ)を搭載するハイブリッドの「IS300h」が515万円〜638万5000円。2.0L直列4気筒ターボの「IS200t」が470万〜530万8000円となっています。

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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