先代から最大100kgの軽量化を果たすことで、BMWらしいフットワークの良さと、5シリーズらしいグランツーリング性能をさらに磨き上げています。4935mmの全長(欧州仕様)は、現行5シリーズセダンの4915mmから少し長くなっていて、全長が延びると一般的には空力性能向上にも寄与しますから、Cd値を先代の0.25から0.22という市販車トップクラスを達成。
自動技術も積極的に採用されていて、ACC(アダプティブクルーズコントロール)と車線維持アシストの機能を進化させ、15km/h以上から210km/hまで加速、ブレーキ、ステアリング操作を自動化する機能を搭載。
操作系では最新世代のiDriveシステムの採用がトピックスです。10.25インチのワイドディスプレイにナビ、エンタメ、電話などの各種機能のほか、7シリーズ同様、音声コマンドもしくはジェスチャーに対応するジェスチャーコントロールを用意。また、従来よりも70%拡大されたBMWヘッドアップディスプレイも安全支援システムからナビ、オーディオまで多彩な情報が表示されます。
そのほか快適、機能装備では、イオンとフレグランス対応のタッチセンサー式のオートエアコン、マッサージ機能付リヤシートなどを装備。また、7シリーズ同様に、リモートキーで操作可能な最新のインテリジェントパーキングシステムにも対応。
さらに、標準装備されるLEDヘッドライトは最大500mで照射可能な防眩ハイビーム付のアダプティブヘッドライト(可変配光)式となっています。
ラインナップはガソリン仕様がBMW 530i、BMW 540iを用意。前者には新型となる2.0Lの直列4気筒ターボを搭載し、185kWの最高出力を確保しながら5.4L/100kmという燃費(以下、欧州仕様)を達成。BMW 540iは、3.0Lの直列6気筒ターボを搭載し、250kw/450Nmというアウトプット。0-100km/h加速は4.8秒という俊足で、燃費も6.5L/100kmに抑えられています。
ディーゼルは520dと530dを設定。前者は直列4気筒ディーゼルターボを積み、140kW/400Nmという出力、トルクを得ながら燃費は4.1L/100kmに抑制されています。後者は6気筒ディーゼルで、195kW/620Nmという強大なトルクを誇ります。さらに、8気筒搭載モデルやのプラグインハイブリッドの「BMW 530e iPerformance」、「BMW M550i xDrive」も2017年3月に加わります。
(塚田勝弘)