プラシーボ?オカルト?アルミテープの謎【渡辺敏史の新型86試乗1】

トヨタの86、発売されたのは2012年4月・・といいますから、かれこれ4年ちょっとぶりで初めてのビッグマイナーチェンジと相成りました。まぁこの間、ダンパーや電動パワステのチューニングを変えたり、バックパネルやレインフォースメントの板厚を増したりと、走りの面でも細かく手は加えられていたわけですが、今回はエンジンの出力向上に合わせてあらかたが見直され、デザイン変更も受けています。20160914Toyota86KOUKI_017

まぁその辺りは後述するとして、今回の86では動的質感向上のために、びっくりのアイテムが用いられました。そう、巷でも話題沸騰のアルミテープです。20160914Toyota86 Al Tape_s021

アルミテープって、あの台所の目地なんかに貼るあれ?

そうなんです。僕もトヨタのエンジニアにまったく同じ質問をしましたが、あれだそうです。但し、ポイントは素材よりむしろ接着剤にあって、導電性のものでなければ効果はないと。アマゾンで調べてみたところ、導電性アルミテープ、既に売れ筋ランキングで上位に食い込んでいました。ちなみに今回の比較試乗でトヨタがコラム下やウインドウ下端などにペタペタ貼っていたテープは、幅が約20mm、長さが60mm程度にカットされたもの。アマゾンで調べてみると3Mの導電アルミシートは200✕300mmですから、これで都合50枚を作ることが出来ます。そしてお値段はこの原稿を書いている時点で1177円。何人かの友達とシェアすれば、タイヤを窒素で満たすより遥かに安く試すことが出来ます。ちなみにトヨタが使用しているアルミテープも3Mとの共同開発とのこと。部位によっては耐候性を考えて接着剤に工夫が施されているのではないでしょうか。