トヨタ・KIROBO mini(キロボミニ)開発者に聞く「パートナーとのお別れの時はどうなるんでしょう?」

ーーパートナーとして連れ添うということは、いつかお別れが訪れるでしょう。その時のことなどは想定されていますか?

20161003CEATEC Toyota KIROBO_003片岡「正直言ってまだ考えていませんが、もしかしたら嫌な言い方ですけど位牌のようにその人の思い出が詰まっているという風にするのもいいのかも知れない。何が好きだったとか、何を言っていたのか、というのを家族が聞くのもいいかも知れない。聞かないほうがいいかも知れない。さっき言ってた『ダイアリーの鍵』を開けることができるのもアリかなとも考えられます。けれど、まだ決まっているわけではないです。」

ーー結構、人の人生に直結するような難しい問題にもなりそうですね。

20161003CEATEC Toyota KIROBO_017片岡「そうなんです。だから今回、先行販売ということでいろんな反応を見て、意見を聞きたいんですね。直せるところは直して、共創の概念でお客様と一緒に創り上げていくことにチャレンジしていきたい。お客さんとのコミュニケーションで気づいていくことができて全国展開に繋げていきたいと思っています。」

ーーありがとうございます。

個人的には、私も今年母を亡くし、父が一人なので、買ってあげたいなと思ってきました。直接のコミュニケーションを毎日できないパターンが多くなった時代が必要としたアイテム、パートナーなのかも知れません。けれど、企業人がマーケティングから開発を進めたというよりも、世の中から自然に必要とされるものが、自初的に出てきたようにも感じます。ちょっと「神」を想像させるような片岡さんの風貌、柔らかな眼差しからもそう思わせるのかも知れません。

* * * * *

キロボミニには幕張メッセで10/4(火)〜7(金)に開かれるCEATEC2016のトヨタブースで会うことができます。数は限られますが、先着順に個室でコミュニケーションを取る体験もできます。

そのほか、トヨタブースでは水素社会の提案としてMIRAIのカットボディや水素燃料電池で働くフォークリフトを展示してあります。

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(clicccar編集長 小林 和久)

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この記事の著者

小林和久 近影

小林和久

子供の頃から自動車に興味を持ち、それを作る側になりたくて工学部に進み、某自動車部品メーカへの就職を決めかけていたのに広い視野で車が見られなくなりそうだと思い辞退。他業界へ就職するも、働き出すと出身学部や理系や文系など関係ないと思い、出版社である三栄書房へ。
その後、硬め柔らかめ色々な自動車雑誌を(たらい回しに?)経たおかげで、広く(浅く?)車の知識が身に付くことに。2010年12月のクリッカー「創刊」より編集長を務めた。大きい、小さい、速い、遅いなど極端な車がホントは好き。
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