ファステストラップを刻みリードを広げていくハミルトン選手。
その後方では、フェルスタッペン選手が6周分新しいハードタイヤを装着し、リカルド選手を上まわるタイムで後ろから追いかけます。
ここまできたらチームオーダーが出るかな?と思いきや、特に出ずコース上でホイール・トゥ・ホイールの激しいチームメイトバトルが展開され、レースを観ている私達ファンを楽しませてくれましたよね。
レッドブルがチームメイトバトルをしている間に、更にリードを広げ優勝が見えてきたハミルトン選手に悲劇が訪れます。なんと、41周目のメインストレートで突然リアから白煙と炎を吐いてストップ。
「Oh!No—!No—!!」という悲痛な叫びがチーム無線で響き渡ります。ターン1でマシンを止め降りたハミルトン選手は大きく肩を落とし、その場でしゃがみ込んでしまいました。
ドライバーズチャンピオンシップをかけた大事な一戦で、ここで勝てばトップのロズベルグ選手に並ぶことができたはず……。ハミルトン選手の気持ちを考えると胸が痛みます(涙
ハミルトン選手のマシンストップにより、またしてもバーチャルセーフティーカーが導入。また、エステバン・グティエレス選手(ハース)のフロントタイヤがいきなり外れるというハプニングも発生し、大波乱のレースとなりました。
この波乱のレースを勝ち抜いたのは、リカルド選手! 2014年ハンガリーGP以来の優勝となりました。
2番手は9月30日に19歳の誕生日を迎えたフェルスタッペン選手、そしてスタートの接触で後退し素晴らしい走りで4位まで浮上したロズベルグ選手は、レース終盤でキミ・ライコネン選手(フェラーリ)をオーバーテイクする際、接触し10秒ペナルティを科せられましたが、猛プッシュの甲斐があり、ライコネン選手に13秒差をつけて10秒ペナルティを跳ね返し3位を獲得しました。
マクラーレンはアロンソ選手7位、ジェンソン・バトン選手9位でダブルポイントを獲得。これは次戦の日本GPでも期待できそうですね!