プジョー308に搭載される1.6Lディーゼルターボの小気味よい走り

プジョー308に積まれる1.6LのBlueHDiは、アルミ製のシリンダーヘッド、ブロックなどにより先代のディーゼルよりも約4kg軽量化。

最高出力120ps/3500rpm、最大トルク300Nm/1750rpmというスペックは、試乗車の308 Allure Blue HDiの1340kgというCセグメントとしては少々重めのボディを加速させるには力不足の懸念もありました。

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ガソリン車の308 Allureと比べて、50kg重くなっていますが、ディーゼル車らしく発進時から力強い加速を披露してくれます。組み合わされるアイシンAW製の6ATは、驚くほどのスムーズさはないものの、変速を意識させられるほど不器用ではありません。

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高速道路の合流時や追い越し時など、より力強い加速が欲しい際はややパンチ力不足や、加速の伸びに頭打ち感を少し抱かせますが、日常域で普通に走る分には不満は出ないはず。

中低速域のエンジンのダイレクト感もありますから、流れをリードするのも難しくありません。

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そして、プジョー308の魅力であるフットワークと直進安定性の両立ぶりも見事で、高速道路を巡航するのも非常に楽。もちろん、21.0km/Lという燃費も魅力で、長距離ドライブの多い方ならより満足度は高いのではないでしょうか。

(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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