熱い戦いは、前方でも繰り広げられました。ソフトタイヤを履くハミルトン選手を、スーパーソフトタイヤを履くライコネン選手が追いかけます。
市街地レースなので、コース幅も狭くオーバーテイクが難しいマリーナ・ベイ・ストリート・サーキット。しかし、ライコネン選手はハミルトン選手のミスを見逃しませんでした。33周目、タイヤをロックアップし少しワイドに膨らんだハミルトン選手を、インから抜いていったのです。一緒にTV観戦をしていたライコネン選手大ファンの母が大興奮だったのは、言うまでもありません(笑)。
せっかく3位に浮上したライコネン選手でしたが、その後のピット戦略でハミルトン選手にアンダーカットされてしまい、4位でレースを終えました。
そんなライコネン選手のチームメイト、セバスチャン・ベッテル選手は予選Q1で本人いわく「レア」なサスペンション故障に見舞われて最下位(22番手)に。
ソフトタイヤ→ウルトラソフトタイヤ→ウルトラソフトタイヤと他のチームにはない戦略で勝負にでました。レース中の素晴らし追い上げもあり、5位でフィニッシュ! 予選のトラブルを吹き飛ばす結果となりました。
今年のシンガポールGPを制したのは、ポールスタートのロズベルグ選手、2位は最終ラップでロズベルグ選手に1秒以内まで差を縮めたリカルド選手でした。
F1参戦200戦目、しかもシンンガポールGP初優勝でニコニコだったロズベルグ選手ですが、ついにドライバーズランキングでトップに立ちました! 2位のハミルトン選手とのポイント差は8ポイント!!
ますますドライバーズチャンピオンシップ争いが面白くなったF1 2016年シーズンですが、次戦は10月2日にマレーシアで開催されます。楽しみですね!
シンガポールGPリザルトは以下の通りです(ポイント圏内のみ)。
順位/No./ドライバー/チーム
1/#6/ニコ・ロズベルグ/メルセデス
2/#3/ダニエル・リカルド/レッドブル
3/#44/ルイス・ハミルトン/メルセデス
4/#7/キミ・ライコネン/フェラーリ
5/#5/セバスチャン・ベッテル/フェラーリ
6/#33/マックス・フェルスタッペン/レッドブル
7/#14/フェルナンド・アロンソ/マクラーレン
8/#11/セルジオ・ペレス/フォースインディア
9/#26/ダニール・クビアト/トロロッソ
10/#20/ケビン・マグネッセン/ルノー
(yuri)