もちろん、透明アクリル樹脂のフロントグリル、リヤでは「ダブルバブルウィンドウ」とCFRP製のリヤゲートもPHV専用です。CFRP製バックドアを採用することで、サイドのトリムを廃止し、後方視界をプリウスよりも+1.7°として、よりワイドな視界を得ています。
前後ドアパネルはPHVもプリウスも同じで、前後タイヤハウス付近の外板パネル(前後ともに切り込みがある)も同一です。
なお、4眼LEDのヘッドライトユニットは、FCVのMIRAIと同じで、プリウスPHVの精悍な顔つきに視覚的にも大きく作用しています。
内装では、縦型の11.6インチT-Connect SDナビゲーションの有無、両サイドのエアアウトレットがプリウスとPHVの大きな差になります。なお、プリウスPHVの廉価グレードは11.6インチのディスプレイがレスとなるため、この状態だとプリウスと同じ。
シートでの最大の違いは、PHVの後席が2人掛けという点で、シートそのものはプリウスと同一だそうですが、左右席の間のコンソール部分が異なっています。
ラゲッジでは、リヤオーバーハングが延びても駆動用バッテリーの床下配置により容量が減り、荷室フロアも高くなっていますが、ゴルフバッグが2セット(サイズやタイプによる)積載できるそうです。
ほかには、充電用リッドやリヤのエンブレムの有無などもPHVとプリウスの差となっています。
(文/塚田勝弘 写真/前田惠介)