大胆なリフトバックデザインが特徴の外観は、圧倒的なスケール感と使い勝手の良さが強調されています。全長5347×全幅1948×全高1455mmに達し、全長はキャデラックCT6よりも約160mmも長くなっています。
1948年から受け継がれているキャデラック独自の縦型ライトに、新たなアレンジが加えられているのも見どころ。
有機LED(OLED)が採用されたヘッドライトは、よりスリムで奥行きのある設計で、昼夜を問わずワイルドなルックスを演出。
インテリアで目を惹くのは、曲線を描く3つのOLED式ディスプレイで、インパネの大きな特徴にもなっています。
今後登場するキャデラックのモデル向けに開発されたもので、ドライバーの正面には非常に薄い曲線状のディスプレイが重ねられていて、「Cadillac」の文字があしらわれたエンボス加工済みのハンドステッチ加工のレザーで覆われています。
なお、メーターパネルを構成する複数のディスプレイは、ひとつのユニットとして統合されています。
さらに、コネクティビティコントロールの新機能も用意。開発途中のプロトタイプだそうで、こちらも将来的に市販車に採用される予定だそうです。センターコントロールモジュールが備わっていて、タッチ操作はもちろん、声やジェスチャーでも一連の通信機能の操作が可能。
ドアトリムとシートには、特別仕様のファブリック素材が幅広く採用されていて、この素材はスーツ素材をヒントにしたものだそうで、新次元のクラフトマンシップやカラーを提案するとした力作。
駆動方式はもちろんFRで、新型キャデラックCT6に初めて導入されたボディは、各種素材が組み合わされ、かつてない俊敏性と効率性が実現しているそうです。
エンジンは今後キャデラックの製品モデルに採用される予定のプロトタイプで、新開発の4.2L V型8気筒ツインターボエンジンを搭載。
「アクティブ・フューエル・マネージメントテクノロジー」によって4気筒に切り替わることでの燃料消費量を抑えることが可能になるなど、キャデラックといえども環境面への配慮も当然ながら徹底されています。
(塚田勝弘)