ヴォクシー/ノアのエアロ仕様にハイブリッドを追加できた理由とは?

最も大きかったのが「重量」。

排気ガスの規制(エミッション)をクリアするのが難しく、現行ヴォクシー/ノアが登場した際、ノーマル仕様にハイブリッドを積むだけでも困難だったとのこと。

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今年1月の一部改良において、鍛造アルミホイールの採用やタンク容量の見直しなど細かな改良を積み重ねることでエアロ仕様のハイブリッド車ヴォクシー「ZS」、ノア「Si」の追加が可能になったそうです。

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先述した鍛造アルミホイールの採用をはじめ、ガソリン車(205/60R16)よりもタイヤ径を小さく(205/55R16)、ホイールを鍛造とすることでタイヤ&ホイールで約12kg減量、ガソリンタンクも約5kg軽量化。トータルで20kg近いダイエットを成功させています。

なお、タンク容量はガソリン車と標準ボディのハイブリッドが55Lで、エアロ系ハイブリッドが50L。

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エアロ系をハイブリッド化することでガソリン車の同グレードに対して、20〜30kgほど重くなっています。

それでもスポーティかつ存在感のある見た目と燃費、ハイブリッドならではの魅力を備えたヴォクシー「ZS」、ノア「Si」が両モデルの人気を加速させる武器になっているのは間違いないでしょう。

(文/塚田勝弘 写真/小林和久)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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