8月6日・7日の2日間にわたり、栃木県佐野市にあるスバル研究実験センター(SKC)にて、第1回SUBARU テックツアー 2016が開催されました。
テックツアーとは、スバルの歴史や取り組みをメディア向けにわかりやすく体感しながら学べるプログラムです。
第1回目となる今回は、スバルドライビングアカデミーについて、関係者のお話しや実際に走行するプログラムなどを体験できました。
私は昨年開催された「SUBARU FUN MEETING」に応募するも見事落選!(号泣)
スバリストの私としてはSKCは憧れの聖地の1つでした。今回、クリッカー編集長の小林さんと共にテックツアーに参加させていただき、念願のSKCデビューに成功しました。
到着してまず案内されたのは、なんとっ!!!私が一番見たかった「スバル技術資料館」。
ここにはスバルの歴代モデルや試験車両などが数多く保管されています。あまりにも夢中になりすぎて、プレゼンテーションに遅刻しそうに……(笑)
ここでの昇天話はまた後日。
プレゼンテーションでは、スバルのクルマ作りとスバルドライビングアカデミー(SDA)についての解説などが、SDAのチーフインストラクターでもある藤貫さんから行なわれました。
ドライビングアカデミーと聞いたときは、全社員が受ける研修のようなものを想像していました。しかし、想像とは違ってスバルの楽しい走りを生み出す源とも言える重要なものでした。
プレゼンテーションでは藤貫さんに加え、SKCの管理課 課長の秋山さん、新型インプレッサの開発責任者(PGM)の阿部さん、SDAのアカデミー生でもある車両研究実験 第一部の中路さんの4人による豪華フリートークも聞くことができました!
このフリートークのなかで、SDAの目的や設立の経緯、苦労話などが語られました。
SDAとは、エンジニアがドライビングスキルを磨くためのカリキュラム。初級・中級・高速・特殊と4段階のランクがあり、主なトレーニング内容は、車両整備の講習や心技体レクチャーといった静的なものから、高速走行やサーキット走行などの動的なものまであります。
なぜ、SDAが設立されたのか?それは、スバルにはテストドライバーが存在せず、エンジニア一人ひとりがテストドライバーとなって開発に携わっているそうです。
エンジニアが自ら乗って開発することによって、細かいニュアンスまで開発に織り込むことができ、スバルの安全性や走りに、さらに磨きがかかるのです。
テストドライバーが存在しないということは、スバルでは常識ですが他社では非常識と思われているとかいないとか……(笑)
とはいえ、スバルにはなくてはならないものに違いはありません。
今回テックツア―に参加したことで、スバルのクルマ作りに対するエンジニアたちの熱い想いを強く感じることができました。
変わりゆく時代の中でも、変わらない信頼を提供すること。まさに、「Confidence in Motion」とはこういうことだったのですね。
次回は実際にSDAのプログラム体験記を紹介しちゃいます!是非お楽しみに!
(文:岩本 佳美/写真:井元 貴幸)