さてこのスイッチ、実はテールライトのスイッチだったのです。
当時、ヘッドライトとテールライトの点灯スイッチは別で、しかもテールランプに近い場所にあったのです。作りとしては合理的です。配線が短くコストダウンにも軽量化にも繋がります。
エンジンだってセルモーターが発明される以前は、車外でクランク棒を回してかけてたわけですから、そう考えるとそれほど不思議でもないでしょう。
暗くなってきたらクルマから降りて後ろに回ってテールライトのスイッチを入れる。「そんな不便な時代があったんだ、今は便利になって幸せだな」と思うのも「そんなにのんびりしていたんだ。いい時代だったんだろうな」と思うのもあなた次第です。
(clicccar編集長 小林 和久)
※おまけ
このスバル360コマーシャルは、屋根は幌で開きますが、オープンエアを楽しむコンバーチブルではありません。
コマーシャル=商用でトラックなのです。そのため、屋根を開け、リヤサイドウインドウを倒すことで大きな荷物を後部に積むことができる、いわば軽トラだったのです。