サスペンションは、フロントにダブルウィッシュボーン式、リアに5アームのマルチリング式を採用し、コーナリング時や減速時の安定性を高めるよう特別なチューニングを施しています。ステアリングのフィードバックは、パワーステアリングシステムに専用のスポーツ設定を採用しています。
ビルシュタイン製のモノチューブショックアブソーバー、特別な設定のスプリング、オーバーサイズのアンチロールバーにより、最適なハンドリングと精度の高い走りを実現したそうです。
FCAアバルト・デザインヘッドのルーベン・ワインバーグ氏は「夢が現実になりました。レース感覚を日常に味わえる、スポーツカー好きにはたまらないクルマです。アバルト124スパイダーの面白さに勝るものはないと保証します。」と自信を見せていました。
そうそう、なぜエンブレムがサソリなんだろうと思っていたのですが「サソリの毒のように一刺しの刺激を味わえる」とのことでしたよ。確かにフロントデザインは獲物を狙っているような顔つきで、なぜサソリのエンブレムなのかが納得できます。
マフラーにもサソリのロゴがありました! 4本出ているマフラーは、懐かしいスポーツカーの世界観を表現しているように思えます。
価格は6MTが388.8万円、6ATが399.6万円。ロードスターより少しお高い設定です。
マツダ・ロードスターとは見た目に一味違ったアバルト124スパイダーですが、走り味も意外なほどロードスターとは違うと聞きます。その気になる走りを早く試してみたいものですね。
(文:島田 有理/写真:小林 和久)