中古車検索サイト・カーセンサーnetを見ると、レヴォーグの中古車全体の平均価格は281万円と3カ月前からほぼ横這いで推移していますが、一部改良を機に流通台数は100台程度から200台へと倍増。平均走行距離も1万5000kmから1万kmへ5000kmも減っているのです。
その理由を突き止めるためにさらにグレードや年式を詳しく見て行くと、まるで真夏の怪奇現象のような動きがありました。
2015年~2016年式という高年式の1.6GTアイサイトは一部改良前の平均価格が約320万円でした。しかし改良後わずか一週間で50万円ダウンの約270万円まで暴落といえる値落ち幅を記録しています。
いくら流通台数が増加したとはいえ、平均走行距離はまだ7000km程度の高コンディション車が多い中での、値落ち幅約50万円というのはかなりインパクトは大です。
しかし、値落ちばかりではありません。当時最上級グレードだった2.0GT-Sアイサイトは6月末の平均価格は約288万円でしたが、一部改良後に約330万円まで逆に値上がりしています。
この上げ下げのバランスによってレヴォーグ全体は横這いという形になっているのです。
今回のレヴォーグの中古車相場の乱高下は一部改良によって展示車や試乗車の多くが中古車として市場に出回ったことが原因といえます。
2Lモデルは値上がり傾向ですが、1.6L車は1.6GTアイサイトだけでなく、ビルシュタイン製のダンパーなどを装着した1.6GT-Sアイサイトも値落ちしていますので、今、レヴォーグの中古車を購入するなら1.6L車がオススメです。
(萩原文博)