ブースト機能に注目が集まりがちですが、普通に走らせる分でも中・低速域のトルク感、そして高速域のパンチ力もノーマルGTIより当然上で、最大トルクこそ350Nmと同じですが、素のGTIが1500-4400rpmという回転域で最大トルクを発揮するのに対し、「GTI Clubsport」は1700-5300rpmとより幅広い回転域になっているのも効いているのでしょう。
より攻撃的な内・外装が与えられている「GTI Clubsport」は、コレクターズアイテムとしての価値も見逃せません。一方で、公道を中心に走りを楽しみ、そして乗り心地を含めたロングツーリング性能の高さでいえば、やはり素のGTIのバランスの高さも再確認させられました。
469万円という価格はその内容から見れば決して高くはなく、400台限定の「GOLF GTI Clubsport Track Edition」は、ディーラーにより異なるそうですが、在庫は品薄状態とのこと。
ただ、今秋には快適性を重視した「Street Edition」も導入される予定ですので、そちらを待つ手もあります。
(文/塚田勝弘・写真/佐藤靖彦)