官能性も手に入れた、マツダのクリーンディーゼル「スカイアクティブD」

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マツダでは、ピストンピンにダンパーを組み込むことで周波数帯3.6kHzのノック音を抑制する「ナチュラル・サウンド・スムーザー」を展開済みですが、さらにアクセラのマイナーチェンジに合わせて「ナチュラル・サウンド・周波数コントロール」という技術を投入しています。

これは、燃料噴射タイミングを0.1ミリ秒単位で微妙に変えることで、周波数帯1.3kHz、1.7kHz、2.5kHzあたりのノック音を低減させるというテクノロジー。

加えて、DE精密過給制御を搭載することで、エンジンのトルク応答性を改善。ドライバビリティに優れたクリーンディーゼルとしているといいます。

こうした洗練は、1.5リッター、2.2リッターいずれのディーゼルエンジンにも採用。あえて排気量による差別化をせず、クリーンディーゼルの官能性を味わえる設定としているのもディーゼル派には嬉しい進化といえそうです。

(撮影:小林和久 文:山本晋也)

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この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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