日産が新型セレナに搭載する部分自動運転「プロパイロット」とは?

発表会に先駆けて、追浜にあるテストコース(グランドドライブ)にて「プロパイロット」搭載の新型セレナに試乗する機会がありました。

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単一車線内の自動運転ですから、車線維持機能はもちろん、従来のACC(アダプティブクルーズコントロール)と車速維持、車間維持が基本となっています。

こう聞くと、「もう市販化されている技術では?」と思いますが、「プロパイロット」は、設定した車速(約30〜100km/h)を上限に車間距離を保ち、車線中央を維持するようにステアリングを制御(50km/h以下では先行車がいる場合のみ作動)、そして渋滞時にステアリング、アクセル、ブレーキ(最初の3秒間は油圧で保持し、3秒後に電動パーキングブレーキでメカニカルにブレーキを保持)のすべてを自動化。

この最後の渋滞時にステアリング、アクセル、ブレーキを自動化するのが日本の自動車メーカー初。ただし、先述したように輸入車にはすでに採用されています。

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乗ってみたどうだったか気になる方も多いと思いますが、速度、車間、追従や停止保持などは現在のACCの標準的な完成度という印象でしたが、印象的なのがステアリングの制御で、直線でも微小舵を常に当てているように細かく制御し、コーナーでも当然ながらかなり正確に中央をトレースしようとしてきます。

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今回は残念ながら、永ちゃんがCMでやっているように、腕を組んで、手放し運転することはもちろん、車線をわざと割るような運転は固く禁止(助手席に座るお目付役の方の監視下にありました)されていましたが、「プロパイロット」が想定している高速道路での利用時はかなり威力を発揮するはず。

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メカニズムは操作方法などは、別記事でご紹介しますが、センサーは単眼カメラのみで、この完成度まで仕上げてきているのには驚かされました。次期セレナの「プロパイロット」装着車は高速道路の巡航が楽になることは間違いありません。

(文 写真/塚田勝弘)

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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