「GT」と「S」どちらのグレードが買い? 207馬力にパワーアップしたBRZに試乗

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発想を転換して、タイヤをグレードアップしていくと想像すると「GT」の充実したシャシーとバランスが取れ、その能力を存分に味わうことができそうな予感。

自動車メーカーの標準装着タイヤというのは、雪道用のチェーンを装着することも考慮しなければいけないので、ドライ路面での走りだけを考えて選定することはできません。

今回のマイナーチェンジではボディ寸法などには手を入れていませんから、「GT」グレードであっても標準装着は215幅となってしまうとエンジニア氏は言います。

件のエンジニア氏は明言したわけではありませんが、その言葉の行間と「GT」グレードの印象からは『225サイズのタイヤであれば』、『もっとグリップ重視の銘柄であれば』、まったく違う印象になるであろうということは感じられます。

BRZというクルマは、ノーマル状態で乗るだけでなく、オーナーの好みに合わせてモディファイすることも含めてスポーツカーとして受け入れるというキャラクターも持っています。

そうした部分も含めて考えれば、吊るしで楽しむのであれば「S」が最適バランス。一方、タイヤ・ホイールのグレードアップを考えているのならば「GT」を選ぶのがベターといえそう。

17インチに収まるブレンボブレーキですが、その存在感は大径ホイールを履かせても色褪せることなく、相乗効果で足元をマッシブに魅せると思えるからです。

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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