プジョー3008が「緊張感の中から生まれた」SUVと言えるワケは?

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現行3008のデザインには、モノスペースとワゴンの中間のような不思議なシルエットによる独特の爛熟感があって、フランス本国をはじめ欧州でも大ヒットしましたが、2世代目はあえて雰囲気をガラリと変え、明快なSUVルックとしてきました。

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垂直近くに切り立ったフロントグリル、ボンネットからリアにかけて流れる高めのショルダーライン、それでいて低くコンパクトにまとめられたルーフラインは、骨太なシルエットを強調しますが、じつは現行モデルより車高は低められています。

Cピラーのデザインに凝り過ぎたSUVが多い昨今、窓から上をブラックアウトした3008はほぼツートン。スッキリと、彫像のようなカタマリ感で存在感を主張するデザインは、近頃のプジョーが得意とするところです。

発表によればボディサイズは、4447×1841×1624mm。全長は+82mm、全幅は+6mm、全高は−11mm。ホイールベースは2675mmと+60mm伸ばされ、その恩恵でリアシートの足元や上半身のスペース、トランク容量も+90Lの520Lと拡大。居住性や実用性に大きく貢献しています。

EMP2の利点が、パッケージングにももたらされているのです。

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でもどうやら、3008は「走る・止まる・曲がる」を誇るだけのSUVではなさそうなのです。次回で内装の説明をしていきましょう。

(NANYO Kazuhiro)