今回発表された村上開明堂の電子インナーミラーは、1画面タイプと3分割画面の2種類があり、自動車メーカーの車種やニーズに合わせた選択が可能となっており、それぞれのタイプの構成は次のようになっています。
① ハイブリッドインナーミラー(Hybrid Inner Mirror)
1画面(ミラー機能付き)+2カメラ(後方、下後方)
② マルチミラーシステム(Multi Mirror System)
3分割画面(ミラー機能付き)+4カメラ(右側方、左側方、後方、下後方)
今回の開発品には次の特長があります。
①「ハイブリッドインナーミラー」「マルチミラーシステム」共通の特長
モニターの取付け位置に、最も視認性に優れたルームミラーの場所を選択
衝突時の乗務員保護の為、安全実績のある従来ミラーの取付け構造を応用
車輌取り付けの制約条件を考慮しつつ、機能を最大限に発揮できる製品
特殊ミラー素子による、「低消費電力」で「明るく」、かつ「発熱を抑える」ディスプレイ
電源OFF 時でも自動で鏡に切り替え、電源ON 時ではディスプレイを表示
カメラのデジタル化により夜間でも視認性が高く、かつスムーズな描画を表示
リバースギヤの作動時に、従来は死角だった車輌後方下部の確認が可能
②3分割画面タイプ「マルチミラーシステム」の特長
従来のミラーでは確認できなかった、側方の死角を大幅に削減
視線の移動をせずに左右後方をルームミラーで一括して確認が可能
(山内 博・画像:村上開明堂)