プラグイン車両の利便性を高めるメルセデスのワイヤレス充電

メルセデスに代表されるプレミアムブランドを展開するダイムラーが「TecDay」と名付けた技術発表会をドイツにて開催しました。

次世代に向けて、様々なテクノロジーが発表された中に、電気自動車やプラグインハイブリッドなどの利便性を上げるアイデアがありました。

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それが「非接触充電」です。駐車場の床面と車両側それぞれにコイルを配置することで実現するダイムラーの非接触充電は、最大3.6kWの出力が可能で、伝送効率は約90%といいます。

非接触充電自体は他メーカーも実験・デモンストレーションをしていますが、2017年にSクラスのプラグインハイブリッド車にオプション設定するというロードマップを描いていることが、ダイムラーの先進性です。

非接触充電システムが現実となれば、駐車場に止めるたびに充電プラグを車両に接続するといった手間がなくなるため、充電を忘れてしまうことも減り、ユーザーは意識することなくプラグインハイブリッドであるメリットを享受できるというわけです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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