三菱自動車によると、今回の一連の不正は、遵法意識の不足、ものが言えない組織風土、人材の特定部署への長期固定などの複合要因によって起こったとしています。
<走行抵抗値改ざんに至った主な背景>
・実走行測定にバラツキ大、机上計算が常習化
・長期に渡り一部署に人材を固定、ローテーション不足
・性能実検部の業務がブラックボックス化
・試験項目が増大、開発現場の業務負担が増加
・総指揮を執るPXの業務量に則したリソース確保不足
・開発PMの業務マネジメント不足(子会社に丸投げ)
・燃費目標達成がプレッシャーとなりデータを改ざん
<不正に関与した部署>
・性能実験部/MAE/車両性能実験部
→法令で定められた「惰行法」と異なる方法で走行抵抗を測定
・認証部 法令で定められた成績書に事実と異なる記載
・性能実験部/MAE/認証部
→走行抵抗値のデータを改ざん
→過去の試験結果などを基に走行抵抗値を机上計算